腸内細菌は睡眠ホルモンにどう関与しているのか
セロトニンとメラトニンから考える50代以降の睡眠
前回の記事では、
50代以降に睡眠の質が落ちやすくなる背景に
腸内フローラが関係していることをお伝えしました。
今回は一歩踏み込み、
睡眠を司る2つのホルモン、
- セロトニン
- メラトニン
が、腸とどのようにつながっているのかを解説します。
睡眠ホルモンは「夜に突然出る」わけではない
一般的に、
- メラトニン=睡眠ホルモン
- 夜に分泌される
というイメージが強いかもしれません。
しかし実際には、
夜の睡眠は日中の準備で決まります。
その準備に深く関わっているのが、
セロトニンです。
セロトニンは「腸で作られるホルモン」
セロトニンは、
- 気分の安定
- 自律神経の調整
- 体内リズムの形成
に関わる重要な物質です。
そしてその大部分は腸で作られることが知られています。
腸内フローラが整っていると、
- セロトニンの材料が安定供給される
- 日中の覚醒リズムが作られる
- 夜への切り替えがスムーズになる
という流れが成立します。
セロトニンが足りないと何が起きるか
腸内環境が乱れると、
- 食事由来の材料がうまく使えない
- セロトニン産生が不安定になる
結果として、
- 日中ぼんやりする
- 気分が落ち着かない
- 夕方以降も頭が冴えない
といった状態が起こりやすくなります。
👉 これは
**夜の睡眠トラブルの「前兆」**でもあります。
メラトニンはセロトニンから作られる
重要なポイントは、
メラトニンはセロトニンを材料にして作られる
という点です。
つまり、
- 日中にセロトニンが十分に作られ
- 体内リズムが整っている
この状態があって初めて、
夜にメラトニンが自然に分泌されます。
50代以降で起こりやすい、
- 寝つけない
- 夜中に目が覚める
といった問題は、
夜ではなく昼に原因があることが多いのです。
腸内フローラと体内時計の関係
腸内細菌は、
- 食事のタイミング
- 生活リズム
に非常に敏感です。
不規則な生活が続くと、
- 腸内細菌の活動時間が乱れる
- セロトニンのリズムも乱れる
- メラトニン分泌が不安定になる
という連鎖が起こります。
👉 これが
「生活が乱れると眠れなくなる」正体です。
50代以降は「量」より「リズム」が重要
若い頃は、
- 睡眠時間を増やす
- 無理に寝ようとする
ことで何とかなったかもしれません。
しかし50代以降では、
- 何時間寝たか
- 何時に寝たか
よりも、
👉 毎日ほぼ同じリズムで
セロトニン → メラトニンが切り替わるか
が重要になります。
睡眠ホルモンを整えるためにできること
今日から意識できるポイントは、次の通りです。
- 朝に自然光を浴びる
- 食事時間を大きくずらさない
- 日中に軽く体を動かす
- 夜に強い刺激を入れない
これらはすべて、
腸内フローラと睡眠ホルモンの両方に作用します。
まとめ|睡眠はホルモンの「流れ」で決まる
- セロトニンは腸で作られる
- メラトニンは夜に突然出るわけではない
- 昼の過ごし方が夜の眠りを決める
- 50代以降は「リズム設計」が最重要
睡眠は、
腸・ホルモン・生活リズムの連動システムです。
次回は、
👉 「眠れない原因は夜にない
50代以降の“夜の過ごし方”設計」
を具体的に解説します。
