錬菌術式食事法!PFCバランスで腸内フローラを整える
腸内フローラを整えるために欠かせないのが「食事」です。運動や睡眠も重要ですが、毎日の食べ方が腸に直接影響を与えます。錬菌術式の食事法の第一歩として注目したいのが「PFCバランス」。三大栄養素であるタンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)の比率を整えることは、腸を育てる基本設計図になります。
PFCバランスとは何か
PFCとは三大栄養素を表す略語です。腸を健やかに保つには、この三つを偏りなく摂ることが大切です。
- P(タンパク質):筋肉や酵素、ホルモンの材料。腸の粘膜修復にも必要。
- F(脂質):細胞膜やホルモンの原料。脂溶性ビタミンの吸収を助ける。
- C(炭水化物):主要なエネルギー源。食物繊維やレジスタントスターチは腸内細菌の“ごちそう”。
PFCと腸内フローラの関係
タンパク質
適量は腸粘膜を守りますが、過剰摂取は悪玉菌が代謝産物(アンモニア、硫化水素など)を増やす原因になります。鶏肉、魚、大豆製品など、消化の良いタンパク質を選びましょう。
脂質
質の違いが腸に大きな影響を与えます。オメガ3脂肪酸(青魚、亜麻仁油など)やオリーブオイルは腸に良い一方、飽和脂肪酸やトランス脂肪酸の過剰摂取は腸内環境を乱します。
炭水化物
炭水化物は腸内細菌のエネルギー源。特に食物繊維や発酵性炭水化物は短鎖脂肪酸を生み、腸内フローラの多様性を高めます。精製糖質中心ではなく、玄米、野菜、豆類、海藻、きのこを意識的に取り入れることがポイントです。
実践の目安
一般的なPFCバランスの目安は、P=15〜20%、F=20〜30%、C=50〜60%。腸活では比率に加えて「炭水化物の質」を意識することが重要です。以下は腸にやさしい一日の食事例です。
- 朝食:玄米ご飯+納豆+野菜の味噌汁
- 昼食:鶏胸肉と野菜炒め+全粒パン
- 夕食:魚の煮付け+海藻サラダ+キノコスープ
錬菌術式まとめ
PFCバランスは腸内フローラを整える食事法の土台です。重要なのは「比率」と「質」。タンパク質は消化しやすいものを選び、脂質は良質な油を意識、炭水化物は食物繊維を中心に。これが錬菌術式食事法の基本です。
次回は、腸内細菌に直接働きかける「発酵食品」について、さらに具体的な食事法を紹介します。
PFCバランスのサンプル
一般的な和風朝食のPFCバランスをグラフで紹介します。
- 玄米:180 g
- 納豆:1パック(約45 g)
- 生卵:1個(M、約50 g)
- もずく酢:1パック(約60 g)
- キムチ:30 g
- 鰯丸干し:2匹(計50 g)
- 味噌汁(さつまいも50 g+キャベツ50 g)


